僕は大学院の時、TAのバイトをしていた。
毎週水曜日に学習相談室へ行き、学部生から質問に答えていた。
数学、物理についての質問限定だったけど、
いろんな学生と接しているうちに、気がついたことがある。
目次
大学の勉強はやらなくていい内容だらけ!
例えば、物理学の学生ならば、大学の勉強はほぼ「数学」になると思う。
(※大学に入ると、生物は化学になる、化学は物理になる、物理は数学になる、数学は哲学になると言われている。)
物理にしろ、化学にしろ、大学に入ると勉強の裾野が一気に「広がる」
「大学の勉強は難しい!」
「こんなにたくさん覚えられない!」
「もうついていけない!」
という声を、TAをやっていてたくさん聞いてきた。
だけど、安心してほしい。
実は、今つまづいているほとんどの勉強内容は、
この先全く使わないのだ。
「ひととおり」勉強しておく高校時代との違い
高校生までの頃を思い出してほしい。
センター試験を受けた人ならわかるが、
高校生の時、勉強した内容はほぼそのあと試験で使った。
理系の学生ならば、数学ⅢCを使わないところはない。
文系の学生にとっても、数学ⅡB までは必須のはず。
私立大学を受けた場合は、勉強しなくてもいい科目がもっとあったかもしれない。
基本的に、センター試験を受けるなら「全て勉強する」のが、高校までの勉強の仕方だったと思う。
学部1・2年で学ぶ内容はほとんど使わない
では、大学の場合はどうか?
まずは安心してほしい。
実は大学1〜2年で学ぶ内容は大学4年になってもほとんど使わない。
大学院に行って、研究者になったとしても、学部で学んだ内容を使うのはせいぜい2割くらい。
筆者の場合、毎回欠かさず出席したスペイン語は、今では一言もしゃべれない。
きっちりノートを記録した数学の陰関数定理なんて、学部4年生でも大学院でも結局一度も使わなかった。
残りの内容は全く使わないか、必要になった時だけ勉強すれば足りるのである。
高校までの数学は積み重ねだけど、大学の数学は「積み重ねじゃない」のである。
大学の勉強で挫折する必要はない
もちろん、自分の専門以外の知識がこれから全く役に立たないとは言わない。
全てを理解しようという姿勢は、とても素晴らしいと思う。
でも、それができないからといって、
「もう自分は大学の勉強についていけないんだ」
と挫折する必要はない。
どんなに勉強できない学生でも、最後はみんなちゃんと卒業していく。
1年生の頃は、学部イチのアホだと言われていたヤツが、
ちゃんと大学院を卒業し、今では大企業の研究職についていたりする。
大学に入りたての理系学生へのアドバイス
具体的なアドバイスとしては、
- 早めにゼミを決め、学ぶべき内容を絞ること。
- 使えるリソースを全てそこに投入すること
この2つだ。
大学生活は、バイトも遊びも部活も忙しい。
将来使うことのない、不毛な勉強に費やしている時間はないのだ。
学ぶべき内容を決め、勉強していてつまづいたことがあったら、学習相談室に来てほしい。
次はどんな難しい問題が来るのだろうと、ヒヤヒヤしながら待っているTAがいるはずだから(笑)
あとは今の時代、勉強はほとんどネットで完結できる。
僕は物理学科だったけど、大学で学ぶ数学・物理の8割はこのサイトで勉強した。
大手が出版した参考書より、大学の教授の講義より、100倍わかりやすい。
教え方が違うだけで、こうもスルスル頭に入るものなのかとびっくりした。
あとは、ちょっとしたモチベーションアップのために万年筆を使っていた。
書きやすいし、やっぱりインクの文字で、計算用紙を数式で埋め尽くすのっていいよね。
当時使ってたのは生協で売ってた¥1,000の万年筆。
昔は計算用紙の確保のために総務からもらっていたけど、今ではちゃんとまとまったやつがAmazonで売ってるんだね。