ワールドトリガーがなぜ愛されるのか理由を全て語る
ワールドトリガー1巻 ©︎葦原大介 集英社

実は、他にもまだ休載している作品があることをご存知だろうか?

 

そのマンガとは、ワールドトリガーである。

ワールドトリガー 1巻

ワールドトリガー 1巻表紙

 

※本ページはプロモーションが含まれています。

ワールドトリガーのあらすじ・設定

ワールドトリガーは、異世界からの侵略者「近界民(ネイバー)」と、

防衛組織「ボーダー」との戦いを描いたSFアクションです。

ざっくり言うと、戦闘の設定は「GANTZ」に近いです。

この作品の最大の魅力は、

「持たざる者が、知恵と工夫で、どうすれば勝てるか?」

をテーマにしている事なのです。

もはや少年ジャンプではなく、ヤングジャンプと思うくらい、

作中ではシビアなセリフが多いです。


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主人公の弱さが徹底している

少年漫画でありがちなのが、最初は弱かった主人公が、練習したり、何かの力に目覚めたりし

て強くなっていくパターン。

しかし、「ワールドトリガー」の主人公・三雲修に限って言えば、それがありません。

現在単行本は18巻まで発売されていますが、現在も弱いままです。

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そんな一貫して弱者な主人公・三雲修だが、修には「考える力」があるのでした。

もちろん、「金色のガッシュベル」の清麿や、「デスノート」の夜神月のような、天才的な頭脳を持っている訳ではありません。

ただひたすらに、

自分の持っているものを最大限に活かし、とにかく考え続けて、打開策を見つけていく

のです。

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さらに、それがきちんと理屈が通っていて、読者が納得できるものとなっています。

いきなり新技を出したり新たな力が目覚めたりするわけではなく、

「三つどもえの戦いでは、あえて利害を一致させて2:1の状況を作る」

「戦いに参加していなくても、相手の嫌がる位置にいて動きを意識的に牽制する」

といった方法で戦況を打開していくため、読者は毎回驚かされます。

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時には、ボロ負けしたり、人に助けてもらったりもするが、結果的にチームを勝利に導いています。

主人公にしては地味で、謙虚で、うまくいかないことも多いです、

それが逆にマンガの世界」と「現実の世界」とのギャップを無くしています

少年マンガといえど、彼の姿からヒントを得るサラリーマンは多いかもしれません。

パワーバランスが崩れていない

バトルマンガにありがちなのが、「パワーインフレ」です。

「BLEACH」や「テニスの王子様」などが典型例で、作中で強いキャラクターを出してしまうと、それ以降に登場するキャラクターはインパクトを出すためにさらに強くせねばならなくなってしまい、そのループが続いた結果、力関係が崩壊した世界になってしまいがち。

しかしワールドトリガーでは、作中でのパワーバランスが徹底して考え抜かれており、パワーインフレが起きていません。


この要因は、作中に出てくる武器(トリガー)の設定がきちんと作り込まれていることにあります。
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どんなトリガーにもメリット・デメリットが存在し、状況に応じて使い分けが必要になる。

また、武器だけでなくそれを使うキャラクターにも、

ランクによるはっきりとした格付けがほぼ登場時点から行われている。

後半から出てきたキャラクターも、そのランクによる格付けから逸脱していないため、パワーインフレがまったく起きていない。

さらに、パワーバランスが保たれつつも、戦闘シーンはむしろ他のバトル漫画より迫力がある

これは「トリオン体」という生身の肉体とは別の体で戦っているからこそできる演出で、この設定によって、少年誌でも普通に腕や首が吹っ飛んだりする描写が描くことを可能にしている。

読者の年齢層がやや高めなですが、今後間違いなくジャンプの看板を背負っていくマンガです。

物語の序盤は、ワールドトリガーの世界感やトリガーの設定に説明など、チュートリアル的な部分が多いため、はっきり言ってつまらない。

「遅効性SF」とラベルされているように、後半から徐々におもしろくなっていくマンガである。現状では知名度は低いが、興味を持った方はぜひ一度読んでみてほしい。

読者達の交流がさかん

 

この漫画の特徴は、徹底して考え抜かれた設定にある。

規格化された武器、細かく作り込まれた世界観によって、

なんと読者自身が自ら想像し、戦術やストーリーを組み立てていけるのだ。

 

引用元:ワールドトリガー4巻©︎葦原大介 集英社

 

「読者が参加できる」

といっても、ワールドトリガーを知らない人たちには

なかなか理解し難いだろう。

 

多様なキャラクターや、細かく作り込まれた世界観の表すために、

ストーリー序盤は説明がちになる。

それを超えた時に、このマンガは面白くなってくるため、「遅効性SF」と呼ばれている。

なお、面白くなってくるのは、5巻あたりからと言われている。

多 vs 多 集団戦の魅力

引用元:ワールドトリガー9巻©︎葦原大介 集英社

 

王道バトルマンガでは、ふつう個vs個の戦いがメイン。

だが、ワールドトリガーでは集団戦を描いているため、

「一度戦った敵を分析し、得られたデータに基づいて他の人が倒す」

といった連携プレーが見られるのもおもしろい。

 

現在は休載中のため、ストーリーは進まないが、
作者の葦原先生がしっかりと舞台を整えてくれたおかげで、
ファンは退屈しないでワールドトリガーの想像ができる。

さいごに

「遅効性」と呼ばれているように、面白くなるまで少し時間がかかるが、

一風変わった面白さがこの漫画にはある。

休載は一年以上続いているが、
そろそろ再開するのではないかとささやかれている。

連載再開前に、一度読んでみてはいかがだろうか?

連載再開しました!

祝!ワールドトリガー連載再開で、 ネット各地でお祭り騒ぎが起きている!

 

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