【漫画】ワールドトリガーから学ぶ差別化戦略 風間隊の強さの秘訣とは?

週刊少年ジャンプの隠れた名作、ワールドトリガー。

ワールドトリガー1巻 ©︎葦原大介 集英社

 

この物語の最大の見どころといえば、

チーム vs チームの集団戦 を描いている

ことです。

 

少年誌では、基本的に1対1のバトルが一般的ですが、

ワールドトリガーでは3対3対3対3の同時対戦が起きたりします。

 

そんなワールドトリガーにおいて、

強みを生かした戦い方で、見事ランキングを駆け上がることに成功した

風間蒼也というキャラクターがいます。

風間蒼也 ワールドトリガー©︎葦原大介 集英社

 

 

B級隊員だった彼が、なぜA級トップチームにまで登り詰めたのか、

このストーリーから、マーケティングにおける差別化戦略を学ぶことができます。

条件が同じなら、どこで差をつけるか?

ワールドトリガー 5巻p55より引用

風間蒼也 引用元:ワールドトリガー5巻 ©︎葦原大介 集英社

 

ワールドトリガーの面白いポイントは、

全員が同じ規格の武器(トリガー)を使うことです。

 

与えられた武器が、全員平等という世界観は、マンガではめずらしいですよね。

 

もちろん、個人の体力や、技術には差があります。

しかし、基本的に「1人だけでは、2人の敵を倒せない」という世界になっています。

少年誌にしては、シビアな設定。

 

では、条件が同じなら、どこで差をつけるのか?

当たり前のことをやっていては 、
先を行く人間には追いつけない。

風間蒼也 引用元:ワールドトリガー13巻 ©︎葦原大介 集英社

差別化のポイントを作り出す

ライバルに勝つために重要になるのが、チームの差別化戦略です。

 

このチームにしかできないこと、他が真似できないことをやる。

 

もともと、風間隊は

・風間蒼也

・歌川遼

に、オペレーターの宇佐美の3人(戦闘員2人)チームでした。

 

風間隊の特徴は
・全員が軽量アタッカー
・透明化トリガー(カメレオン)を使える
・機動力とコンビネーションが高い
が挙げられます。

 

これだけでもかなり特化していますが、

他のチームに真似されてしまえば、同じような戦い方が乱立してしまい、

結局は血みどろの争い(レッドオーシャン)になってしまいます。

 

しかし、ここから風間さんがとった行動は、

当時、なんの役にも立たないと言われていた強化聴覚のサイドエフェクトを持つ

菊地原士郎をチームに勧誘することでした。

 

この能力は、「人より耳がいい」というだけのもの。

他のサイドエフェクトと比べると、

たいした使い道がないと世間では思われていました。

 

しかし、風間さんは、この強化聴覚のサイドエフェクトは

自分のチームに必要だと見抜いたのです。

 

結果、透明化トリガー(カメレオン)と強化聴覚のサイドエフェクトのコンボにより、

姿を消しても、音で敵の動きがわかるため、同じ戦術を使うチームを蹴散らすことができました。

 

いくらチームの戦術が流出しようと、この強化聴覚だけは真似できないので、

見事に差別化がはかれたのです。

他所がうちと同じことをやっても勝てないからな

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引用元:ワールドトリガー7巻 ©︎葦原大介 集英社

差別化戦略を生み出すのは、徹底した分析と審美眼

風間さんの成功のポイントは

・敵チームの徹底した分析

・菊地原のサイドエフェクトの真の力を見抜く審美眼。

の2点が挙げられます。

 

風間さんはキチンとした性格なので、常に相手の動きをよく見て、細かい動きも観察しています。

 

透明化トリガー(カメレオン)を使った戦い方が流行し始めた頃から、

いずれは自分の戦い方に限界が来ることがわかっていたのかも知れません。

 

誰もが目をつけなかった強化聴覚のすばらしさを、いち早く見抜いた審美眼に加えて、

さらに菊地原をチームに引き抜いた大胆な行動力こそが、風間さんの強さなのです。

さいごに

ワールドトリガーは少年マンガですが、むしろ大人向けの漫画だと思います。

 

チームとしての戦いをメインで描いているため、

マーケティング戦略や、会社員として仕事をやる上でも、ヒントとなることがたくさんあります。

 

ワールドトリガーは、2018年6月現在、作者体調不良により無期限休載中となっています。

無期限休載を許されているということは、ハンター×ハンターなみの信頼を編集部から得ているということです。

 

まだ読んだことがない方は、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか?

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